DTMを始める手順第5回までは主に、外部の機材について紹介してきました。パソコン、MIDIキーボード、スピーカー、ヘッドホン、オーディオインタフェイスなどです。
他にもミキサーやアウトボードなどあると便利、クオリティーを上げられるといった機材がありますがなくても大丈夫という事で一旦ソフトのお話をします☆
今回はエフェクトなどの【プラグイン】についてです!それではいってみましょう!!
プラグインとは?
プラグインとは何かをまずは見ていきましょう。少しDTMをやっている方でしたら一度は聞いたことがあると思います。プラグインとは・・・
DAWソフトへ入れて使うエフェクトの総称 です。
DAWソフトを購入した時にも色々なプラグインが付属しています。その他によく知られているメーカーのプラグインも多数販売されています。
- WAVES
- iZotope
- IK Multimedia
- Fabfilter
- Native Instruments
- Universal Audio など
他にもたくさんありますが、上の6社は色々なところで目にします。
プラグインって色々なメーカーがあるニャ(=^・^=)
どれがいいのか迷うニャ!
有名な物でも、画面が昔ながらで小さかったりもするから
色々な角度から考えて選ぶといいよ☆
プラグインの種類
プラグインには大きく分けてDAW付属と外部プラグインの2種類があります。それぞれ特徴を見ていきましょう。
DAW付属プラグインではダメ?
【結論】ダメではないです!
物や種類にもよりますが、外部プラグインは音質面や機能面を考えている為「俗にいう重い」という特徴があります。その逆にDAW付属のプラグインは軽い物が多いのです。
ねこ音も音色次第ではDAW付属を使う事もたまにあります。例えば単発で一瞬しか出てこない音に対して、コンプレッサやEQなどを使う事があります。
付属プラグインだけで完結させている方もたくさんいる
何が何でも外部のプラグインを全員使っているというわけではなく、付属のプラグインのみで完結している知人もいます。その知人曰く「動作が軽い方がいいじゃん」という事で、優先順位が動作が軽い事が一番のようです。趣味でやっているのでいいと思います!
DAW付属プラグインは音が悪い?
これ、始めたばかりの方だと思い込みがちなのですが決してそんなことはありません。
確かに、外部プラグインは、「プラグインに特化して製造費用をかけている」ので倍音付加など複雑に色々と計算されて作られています。そのため、DAW付属プラグインよりも音楽的に聴こえるなどメリットはたくさんあります。
DAW付属プラグインでは音楽的ではないのか?というとそんな事はありません。最終的には好みになります。どうしてもプロが作った音源と同じようにする為には、DAW付属プラグインだけでは限界があるのは仕方のない事です。
【余談】プロの音にするには
プロの現場ではプラグインはもちろんですが、様々な外部機材を使っている事が多いのです。その処理の時に倍音や独特の歪み(音が割れているわけではない)、その機材特有のクセなどなど色々なものが音源にくっついていきます。
そして、それらを調整し完パケとなるのでDAW付属プラグインだけではなかなか難しいです。プロが使っている機材は1台数万から数十万、高いと数百万なんてものもあります。そこまでの物を買わなくても、数万程度の外部機材を購入してそこを通すだけでもだいぶ印象は変わってきます!
真空管の入っている「チューブ系」がおすすめです!一番はコンプレッサーです!
ねこ音もアウトボードを使っているのかニャ?
もちろん使っているよ!ソフト完結よりも、やっぱり違ってくるからね!
制作料を高めにしているのはその分時間がかかるからだよ!
外部プラグイン、色々あり過ぎる
外部プラグインを検索していくと本当に色々なメーカーから色々なものが出ている事がわかると思います。最初は「一体どれを選んだらいいの?」となると思います。ねこ音もそうでした(;^_^A
- 予算
- 入っているエフェクト
- 拡張性
- 汎用性
- 音質の好み
この辺りを基準に選んでみるとよいのではないでしょうか?
予算
外部プラグインを導入するにはDAWソフトとは別に予算が必要になります。購入するプラグインによって変わってきますが、数千円~数万円、場合によっては数十万なんてものもあります。
色々と買い揃えた時にこの出費は痛手になります。
入っているエフェクト
各メーカーからたくさんのプラグインがでています。そして同じメーカーから出ている物でもパッケージのグレードによって入っているエフェクトも大きく変わってきます。
ご自身に必要なプラグインなのかを判断して選ぶのがよいでしょう。
拡張性
メーカーによっては「一つのプラグインを持っていると他のものが割引される」などというものが存在します。例えば「とりあえずコンプレッサーだけ買っておいて後でEQも購入しよう」と考えている時に同じメーカーの物だったら割引で買えたりもします。
他にもアップグレードを安くできたりするものもあるのでその辺りも考えておくとよいでしょう。
汎用性
あまりにも特殊なエフェクトばかりのプラグインだと【特定のジャンルや音楽には使えるけど他には使えない】なんて事にもなりかねません。
例えばフランジャーやフィルターなどは飛び道具としては使いますが、一曲を通してずっとかかっているという事は少ないのです。
あると音楽制作の幅は広がるけどなぁ・・・といった感じです。
最初は、【どんなジャンルや音楽にも頻繁に使える】これを意識して選ぶとよいでしょう。
音質の好み
プラグインによって音質やクセがあります。プラグインで多いのが実際にあるハードの機材をシミュレートしているというものですが、メーカーによっても音質が変わります。(大体は似ていますが)
これはあくまでプログラムなのでそれらをプログラミングする際の言語だったり、プログラミングのモジュールだったり様々な理由があります。
「〇〇のプラグインは音がいい」など見たり、聞いたりすると思います。確かに多くの人がそう言っているものは音がよかったりしますが、そこだけに気を取られずにご自身にしっくりくる音質の物を選ぶとよいでしょう。
外部プラグインメリットとデメリット
外部プラグインのメリットとデメリットを上げてみます。
- 音質を上げる事ができる
- そのプラグインでないと出せない音を作れる
- できる事が増えてDTMが楽しくなる
- 他の人と差別化することができる
- お金がかかる
- パソコンへの負荷が増える
- 使い方を覚える時間が必要
- 沼にハマる事がある
こんなところではないでしょうか。一つずつ見ていきましょう!
メリットばかりじゃないニャ~
そうだね~、メリットもあるけどデメリットもしっかりと考えて
購入しないと後悔しちゃうかもね!
【メリット①】音質を上げる事ができる
外部プラグインはソフトの開発費をプラグインに特化して費やしている為、その分音質がいいエフェクトを作ってくれています。
最初に書いたようにDAW付属でもダメという事は決してないのですが、付属プラグインだけ、外部プラグインを使っているそれぞれの音源を聞き比べるとどうしても差がでてしまいます。
【メリット②】そのプラグインでないと出せない音を作れる
プラグインごとに特徴があり、「そのプラグイン特有の音」というものが存在します。色々と使っていると「これはあのプラグインを使っているのかな」と想像できるようになったりします。ストリングス音源なんかは特にその傾向が強くなります。
同じエフェクトでもメーカーによって少し違うというのがこういう所にも影響します。
【メリット③】できる事が増えてDTMが楽しくなる
これが一番のメリットのように個人的には思います!
例えばケロケロボイス。これも色々なソフトで作る音はできますが、一番有名なのがantares Auto-Tune Pro です。よく聴く音を自分でも作れるようになるとDTMがさらに楽しくなります☆
【余談】DTMを始めた人は1年以内に辞めてしまう人が多い
色々な記事にも書いてありますが、DTMを始めた人で1年以内に辞めてしまう方が非常に多いのです。ねこ音が思うに、「楽しくなくなってしまう」のが一番の原因ではないでしょうか。
パソコンの電源を入れるのが面倒、ソフトを立ち上げるのが面倒など色々と理由は出てくるかもしれませんがそもそも楽しければそんなことも気にならないはずだと思います。
外部プラグインを購入すると「せっかく購入したのだから」という感情の他に「できる事が増えて楽しい」となってきます☆
【メリット④】他の人と差別化ができる
人は「お金がかかる」という事に躊躇しがちです。それを考えると「プラグインにお金をかける人」というのはそこまで多くはないのです。
ねこ音は仕事として作曲編曲をしているので、数十万とかするソフトを導入していますが趣味の範囲でそこまでしようとはあまり思わないでしょう。DAW付属のプラグインでもできてしまうことなので。
ですが、「そこでお金をかける=他の人はやらない事」=「音源の差別化=聴いてもらえる」となることもあります。(必ずではないのでそこだけは気を付けてください)
【デメリット①】お金がかかる
これが一番のデメリットかもしれませんね。細かく説明をしなくても分かると思いますので、特にこれ以上は書きません(;^_^A
【デメリット②】パソコンへの負荷が増える
スペックがあまり大きくないパソコンを使っている場合は問題になってきます。外部プラグインは付属プラグインに比べてパソコン負荷が大きくなりがちです。
たくさんのエフェクトや複雑な処理をしているプラグインを立ち上げると、カクカクしたり、クラッシュしたりと色々と不具合が出てきます。
購入する際には、「必要スペック」が書かれているので必ず確認をするのがよいでしょう。必要スペックちょうどだと、他のソフトを立ち上げた時や、DTMには関係のないバックグラウンドで立ち上がっているソフトもあるので「ちょうどのスペックではなく、余裕を持ったスペック」にしておきましょう。
【デメリット③】使い方を覚える時間が必要
メジャーなプラグインの場合は、ネット上で説明をしてくれている事があります。しかし、そこまでメジャーではないものに関しては自分で使ってみて探る必要もあります。
海外製品などだと英語の説明ということも多いので注意が必要です!とは言え、コンプレッサーはコンプレッサー、モジュレーション系はモジュレーション系といった具合に、各つまみの名称が違くても効果が同じという事も多いので一つ覚えてしまえば以外と何とかなります。
最初の一つ目の使い方や用途を覚えるまでには時間が必要です。
【デメリット④】沼にハマることがある
DTMをやっていると言われる事に「沼」という言葉があります。「沼」というのは文字のごとく、ずぶずぶとソフトや機材など色々試してみたい、使ってみたいなどで購入をしていく事を差します。
「沼」にハマってしまうとお金がいくらあっても足りません(;^_^A
本当に必要なのかを考えて購入し使っていくのがよいでしょう☆
外部プラグイン メリット・デメリット まとめ
他にも色々と感じるメリット・デメリットはあるとは思いますが、ねこ音が20年以上経験したことの中から抜粋して紹介しました。
決して安い物ではないので、ご自身がどういった音が欲しいのか、どういったことをしたいのかを見極めて購入するのがよいでしょう☆
ナオ~(=^・^=)
おすすめのプラグインについてはまた別記事に用意します☆今回は外部プラグインとは何ぞや?必要なのか?の判断基準にして頂けると嬉しいです!
【結論】あると便利で音質をよくできて、差別化のきっかけにもなるのでオススメ☆でもなくても、特に音楽制作ができない訳はない!
そんなところです☆