打ち込みのギターがギターらしく聞こえない理由
DTMをやっていてギターの打ち込みって難しく感じませんか?感じる方、それが正解です!なので音楽を打ち込みで作っていて、「ギターの打ち込み下手だな~」と凹む必要はないので安心してください☆
今回はそのギターの打ち込みや本物に近く聞こえる音源をお伝えしますね!色々とギター音源は売っていますが、私が使っている、使ったことがある音源もお伝えしますので参考にして頂けたら嬉しいです(^▽^)/
①ギターらしくないとはなに?
悲しいかな、残念ながら安いDAWソフトに付属している音源や、ある程度値段がしても付属している音源のギター音源(正確には音色かな)はどう聞いてもギターには遠いです。。。それはなぜか説明しますね!
シンセサイザーで作った音だから
付属しているギターの音色はシンセサイザーで作った疑似的なギターの音色であることが多いです、音源やソフトにもよるので全てとはいいませんが私の経験上多いです!
これではどんなに打ち込みを勉強してもギターっぽく聞こえるのは無理があります( ̄▽ ̄;)ギターは弦を張ってそれを引っ搔いて音を出す「完全アナログ」な楽器です!それを簡易的なデジタルの技術でやろうとしたらそりゃ無理ですよね・・・。
シンセサイザーで疑似的に作った音色はそれはそれと分けて考えてそういうものとして使うのがいいです☆それをギターとして使い切るのは無理とは言いませんが、無理です(どっちだよ!?)
いや、無理です・・・
ボイシングが鍵盤楽器になっている
他のサイトなどでもよく目にしますが、コードを引く時に鍵盤楽器の抑え方(ボイシングといいます)になってしまっていることも原因です。ボイシングはその楽器特有のものがあり、ピアノだと抑えられるものでもギターでは無理だったり、ギターにあるバレーコードという種類のコードだと音を積み重ねる順番が違ったりします。ギターを少しでも弾ける方なら想像できるかもしれませんね!
例えば「C]というコード
「C」というコードは【C・E・G】、ドミソの積み重ねですよね!鍵盤楽器ではこれで全く問題はありません!ですがギターで考えてみるとギターでの「C」の音の積み重ね方はこうなっています。
【G・C・E・G・C・E】ローコードの場合(低いフレット側の抑え方の場合)
ギターは基本的に六弦あり、上のように鍵盤楽器とは違ったボイシングがされます。これを理解していないとなかなかギターらしく聞こえるのは厳しいですね( ̄▽ ̄;)
ギターの奏法を使っていない
ギターには「チョーキング」「ハンマリング」「プリング」「スライドダウン/アップ」「ビヴラート」などなど特有の奏法がいくつもあります。それを打ち込みでも表現しないとそれだけでダサい演奏になったり、ギターに聞こえなくなったります。(難しですね~)
- チョーキング=弾いた弦を上に持ち上げる又は下げる
- ハンマリングオン=弾いた弦の隣などを指で叩いて音を出す
- プリング=同じ弦上で指で引っかけて次の音を出す
- ビヴラート=ロングトーンで弦を揺らしたりしながら音を揺らす(アーミングもそうですね)
などをしっかりと演出する必要があります。どの奏法をどうやって表現すればいいのかって最初はなかなかわからないですよね。別記事でも書く予定ですがとりあえずここでは軽く説明しておきます☆
ここに書いておくのはそういう機能が元からついていない事を前提としています。機能として付いているものはそのソフトによって変わってきます。
チョーキング
チョーキング、弦を上に引き上げる又は下げるとピッチが変化しますね!これを表現するには「ピッチベンド」を使用します!
DAWのピッチベントというパラメータを書いていくか、MIDIキーボードをお持ちでしたら、ピッチベンドホイールというのが大体は左についているのでそれを使います!
ハンマリング
これは付属音源ではなかなか手間ですね、ハンマリングとは指で叩いて音を出します。なのでアタックと呼ばれる音の出始めが柔らかくなります。それを表現するにはアタックタイムというパラメーターを少し後ろにずらしてアタック感をなくす必要があります。
で・す・が!!
付属音源を使う場合、ハンマリングの為に別のトラックを作るか、オートメーションが聞く音源であればオートメーションでアタックタイムを変更しながら非常に手間です(;^_^Aニュアンスの部分が大きいので楽曲中は聞こえ憎いです。ですがこのニュアンスはギターに関して言えば非常に大事なのです!
ギターソロのセクションがあればこれは必須ですね!!
プリング
これもハンマリングと同じでアタックが弱くなります、それを表現しなければいけません。ハンマリングとやり方は同じでいいです☆専用音源にはハンマリングとプリングのキースイッチというのが付いているので非常に便利です☆
ビヴラート
これは「モジュレーションホイール」を使って表現します。モジュレーションとはシンセサイザーのパラメータの一つであるLFOといパラメータをリアルタイムで変更するものです。これもMIDIキーバードの左側に大体は付いています。
モジュレーションホイールを使う時は、かならず下まで下げるのを忘れないようにしてくださいね☆ピッチベンドホイールは手を離すと元に戻りますが、モジュレーションは戻りませんので!
すでにエフェクト処理されてしまっている音色
付属音源にありがちなのですが、すでにディストーションが掛かった状態の音色があったりします。あくまで私の感想ですが、使えません。そういった音源を使ったとたん曲全体が安っぽく聞こえる事があります。まるでスーパーで流れているBGMのような感じ。。。
付属音源で音色を選ぶのであれば、DIの音色やクリーンの音色を選び、インサートにアンプシミュレーターなどを差して音を作っていくのがいいです!
これ安めの外部音源でも同じですが、私はすでにエフェクト処理されている音色は使いません。あとから音色を変更したいとかもできなくなりますし、なにかと不便です。
クオリティーが低い状態でもいいスケッチ感覚的な時はいいかもしれませんが、本チャンでは辞めた方がいいですよ!
おすすめなアンプシミュレーター
私も使っているおすすめのアンプシミュレータをご紹介しますね!
すぐに購入できるように楽天、Amazon、ヤフーの3か所のリンクを作っておきます!
登録をしていたりで購入しやすいところで買ってみてください☆
Guitar Rig (NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE)
有名なアンプシミュレーションとエフェクターのセットですね!これを単体で購入するのであれば NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE を購入した方が遥かにお得です!
メーカーサイトで付属してるソフトを全て単体で購入すると80万円超えですが、KOMPLETEを購入すれば安いところで7万円台で購入できます!古いバージョンはもう少し安いですが、どうせ買うなら一番新しいものを購入するのがいいです!そこまで変わらない値段で付属音源やエフェクターも増えているという理由です☆
Guitar Rigも単体で購入するとメーカーページで¥26,800もします!しかもこれ楽天やAmazonなどでは単体で販売されているのは見たことがありません( ̄▽ ̄;)
【Guitar Rig公式ページ】に詳しく書いてあるので見てみてください☆
やっぱりKOMPLETEを購入した方がよさそうですね!
プリセットも豊富
音作りがうまくいかないという方や、ギターの事がよくわからないという方にもおすすめなのが様々なシーンのプリセットが膨大に入っています!音作りに困ったときなどはこれをもとにしてカスタマイズをしてもいいですね☆
飛び道具的な設定も多いので意外性のある音が見つかったりもしますよ!
見たことのある形状のアンプも多い
マーシャルやオレンジと言った有名どころと同じ色や形をしたものが多いです!おそらくそれらをシミュレートしているのだと思いますが権利上の問題で名前をだせないのでしょう!音ももちろんいいですよ!
エフェクターも多数
コンパクトエフェクターも多く用意されています!一からの音作りもとても楽しくできます!ディストーション、リバーブ、コーラス、フランジャー、フェイザーなどなど一般的なものは全てそ揃います!
DTM講座をやっている「スリープフリークス」さんも解説動画をたくさん出してくれているので参考になりますよ!いくつかあるうちの一つを載せておきますね!
使ってみての感想 Guitar Rig (NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE)
Gitar Rigの音はクリアーで抜けのいい音が特徴のように感じます!メリットが多いプラグインですがデメリットも一つだけあります、そこまで大きなことではないので気にならない方は気にならないでしょう!
デメリット
音に関しては全く問題なく使えるのですが、唯一のデメリットで操作性ですね。画面がちょっと小さめなので慣れるまではパラメーターなどをいじるのが少しやりにくいです(;’∀’)
慣れてしまえばそこまで気にならなくなりますけどね!
楽天で購入が一番お得に購入できそうですね!楽天カードやポイントカードをもっている方ならポイントもたまりますしいいですね!AmazonやYahoo!に登録しているかたも選べるのでお気に入りのところを選んで購入してみてください(^▽^)/
Ampli Tube(IK Multimedia)
これも有名なアンプシミュレーターですね!Guitar Rigと違って色々とセットで購入ではなく単体で購入するパターンが多いのではないでしょうか?もちろん IK Multimedia も色々とセットになった製品もありますのでそちらも一緒にご紹介しますね☆
とりあえず試してみたい
Ampli Tube のいいところは製品版を購入前にフリー版を試してみる事ができます!下のリンクから公式ページへ行けますので見てみてください☆
【IK Multimedia Ampli Tube FREE公式ページ】
機能やプリセットなど結構制限が掛かっていますが、購入前にどんな音が出るのかを大まかに知るにはとてもたすかります!私も購入前には利用させて頂きました!結局色々と試してみたかったのですぐに購入してしまいましたが(笑)
Custom Shopで追加できる
Ampli Tubeの特徴として後からたくさんあるプリセットなどを使い購入できます!これならまとめて高い値段を出して買ったのに使えないプリセットが多いなんてことも避ける事ができますね!と言っても買ってみないとわからない音もありますが(;’∀’)
解決方法としてそのプリセットの名前を検索すると実際に使ったことのある方がレビューを書いていたりすることもあるのでそちらを参考にできます!
有名どころのアンプも多数
Guitar Rigのアンプには有名どころの名前がそのまま使われているものもありとても分かりやすいです!書かれていない場合でも形状がもうそのメーカーのままというのも多いのですぐにわかると思います☆ストンプエフェクターももちろん多数入っています!購入初期段階の状態でも十分に使っていけますが、上で説明したCustom Shopを使うと追加で購入することもできますのでどんどんとレベルを上げて行くことが可能ですね!
こちらも「スリープフリークス」さんが解説をしてくれています!
使ってみての感想 Ampli Tube(IK Multimedia)
Guitar Rigと比較するとAmpli Tubeの方が力強い音が多いように感じます!ハードロックなどに合う音が多い印象ですね☆もちろんクリーンな音にコーラスをかけてバラードで使うという事もできるので安心してください!
デメリット
追加購入できるものが多いのでついつい欲しくなってしまうということくらいですかね( ̄▽ ̄;)私もついついいくつか追加購入をしてしまいました!それが IK Multimedia の戦略ですかね(笑)
購入はやっぱりセットがお得!!
これも単体で購入するよりもセットで買った方がとんでもなくお得です!!IK Multimediaの【Total Studio Max】を購入すると
- マルチ音源
- オーケストラ音源
- シンセ音源
- ベース音源
- ドラム音源
- Mix、マスタリングプラグイン
とにかく一度に全て揃っちゃいます!!値段は少し高めですがこれだけのものをそろえられれば当面は困ることはないはずですよ(^▽^)/
比較的安く売っているところのリンクをつけておくのでこちらから購入してみてください☆ここでご紹介しているのはダウンロード納品なのでご自宅に光回線などを引いていないとダウンロードにかなりの時間が必要になるので気を付けてくださいね!パッケージ版もありますが、その分値段が上がりますね( ̄▽ ̄;)
ナオ~(=^・^=)
ちょっと長くなってしまったので今回はここまでにしておきます!今回はギターをそれっぽく打ち込むために音色自体を変えようということでアンプシミュレーターははじめ、ご紹介させて頂きました!
次回はギター音源をご紹介しますのでまた読んで参考にして頂ければと思います☆