少し前からAIが発達し、SNSなどでも話題になる事がとても多いです。
今回は音楽制作においてAI(Chat GPT)が悪なのか?を私なりに考えてみます。
【結論】音楽制作におけるAIは?悪?良?
結論から書きますと「良」だと思います。
いくつか理由はあるのですが一つずつ見ていってみましょう。
①AIだけで全てが完結するわけではない
音楽制作においてAIを使ったとしてもプロは必ずと言っていいほど手を加えていると思います。中にはそのままの方もいるでしょうけど、私の知っている方々はAIを使ってもそのまま採用するという事はないとの事です。
やはり、AIという機械がデータに沿って処理をするのでおおよそは出来ても間違っている事や、意図していない結果になる事も多々あります。
そういったことからAIが全て完結するわけではないと考えることができます。
②音楽制作のヒントとして使う
SNSなど「AIなんて使ったら成長しない」と書いている方をそこそこお見受け出来ますが私は間違いかなぁと感じます。
人にはそれぞれクセがあり、どんなにリファレンスを変えたとしてもその人の色というのが出てきます。それが個性であり良いこともあるのですが、依頼を受けているという観点から考えると必ずしも良いとはなりません。
依頼者さんが欲しい曲とは?
なぜなら、依頼者様は「それそれオリジナル曲が欲しい」わけで、私の個性が入った曲が欲しいわけではない事があるからです。
例えばの話ですが・・・
コード進行の知識量が少なくいつも同じパターンになってしまい、それにつられて同じような曲になってしまう。このような場合、コード進行の本を見たり、ネットで調べたりするのもいいですがAIを活用すると考え付かなかった進行が見つかったりもします。
それらを吸収し使っていくと、不要な個性を消すことができます。
時短になる
「時短」と聞くと人によっては・・・
- 時間をかけて考えなきゃダメでしょ
- 早く作ればいいってもんじゃない
といった具合に、あたかも「早く作る事が悪い」と言わんばかりに言う方がいます。これは趣味でやっていて納期もなく、作る曲数も少ないのであればそれでもいいと思います。
ですが、プロとして仕事としてやっている場合は別です。
- 納期がある
- スピードも大切
- スピードがあってもクオリティは落とせない
これらを全てこなさなければいけません。そして新しい依頼曲を作っている最中でも修正が入ったりしてきます。
なので、変なプライドみたいなものは捨てて今この時代、この段階で使えるものや事はどんどん使っていくのがベストだと思います。
完全に同じはNG
AIであるChatGPTが音楽制作で得意とする工程が「作詞」です。みなさんも試しにやってみるとわかりますが・・・
「〇〇〇をテーマに歌詞を書いてください。構成は✖✖✖で、□□□という言葉を使って、そこから連想させてください」
のように指示を出してみてください。するとあっという間に歌詞が出来上がります。
ですが、これをそのまま使うのはオススメしません。それはなぜか?
- 結局だれかの何かを学習した結果が出ているだけ
- 言葉の繋がりがおかしい
- 出てくるフレーズはいつも似たり寄ったり
- 面白みにかける
- 歌詞ではなく詩になっていることもある
などがある為です。
現段階でAIで作成した物の著作権は、作った人に帰属するというのが原則になっているようですが、これもかなり曖昧な印象を受けます。
なので、今はよくても来年などに法整備がされたりし過去にも遡ってなどとなるとせっかく作った曲が全て使えないとなってしまいます。
そして、言葉の繋がりが不自然だったり、出てくるフレーズが似たり寄ったりだったり、歌としての面白みがなかったりと色々と弊害はあります。
そういうところをやはり作り手が考え直し、手を加えてオリジナリティを追加するのがよいかと思います。
語彙力の補助には最適
作詞には多くの語彙力が必要になります。色々な本を読んだりして身に着けるのもいいのですが、AIに補助をしてもらい、自分では思いつかない単語やフレーズの一部を出してもらうのもいいと思います。
出してくれたフレーズを改変したり、単語を使用してフレーズを考えたりつまりは、大人数での会議のように、AI相手に〇〇〇はどうですか?ほかに似たようなきれいな言葉はありますか?などというように使っていけばいいと思います。
使いたくない人は使わなければいい
AIやChatGPTを否定する方もやはりいます。個々の自由なのでそれはそれでいいと思います。ですが、周りが変化をしていくのに、頑なにそれを否定し続け、取り残されてしまうリスクはあると思います。
いつの時代もその時々に合わせて、時間の流れが変わってきています。例えば・・・
手紙とメールを例に・・・
手紙が主流だった時は、手紙をポストに投函してから数日間は余裕があった。だけど今はメールやLINEなどで瞬時に連絡を送れるために、できるだけ早い返信を求められる。
今の時代に「昔は手紙だったから数日猶予があったんですよ、だから待ってください」なんて言っていたら、現代のスピード感に合わせられているライバルにあっという間に越されてしまうでしょう。
これを今のAIと置き換えると説明するまでもなく、わかると思います。
まぁ「AIがあるからすぐできるでしょ」と言われないと思いますが、現代の力に寄りかかるのではなく、うまく利用していくことで他の人と差が開くことも事実だとは思います。
ちなみに私は、意識的に古いやり方や新しいやり方など広く考えるようにしています。相手によってや、事柄によってなどそれぞれあったやり方もあるのでその辺りも見極めながら柔軟に対応できるように日々精進しています。
【まとめ】チャンスだと思っている
上に書いたように「否定する方」がいるのは事実です。SNSなどを見ていても否定している方がいるのを多く見かけますので。
否定する方はおそらくすぐには使う事はなく、プライドが優先しなかなか使おうとは思えないのでは?と考えているので、その間にどんどんAIの活用方法を考え、勉強すれば将来的には有利になるのではと考えています。
あくまでAIは自分の創作活動や仕事の補助、会社でいうならば一人の従業員として考えて任せっきりにはしない。これが大切だと思います。
みなさんもだれかが言っている否定や肯定に惑わされることなく、自分で考えて色々やってみてはいかがでしょうか?
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